きもの豆知識⑤~着物のお手入れ方法~
着物のお手入れ方法
着物を着る日が決まったら、1~2週間前の晴れた日を選んで着物・帯・長襦袢・小物(帯〆・帯揚げ・重ね衿)・肌着等の小物(伊達締め・腰紐・帯枕・たび・肌着・前板等)などを出して状態を確認することをおすすめします。
汚れていないか、着付けに必要な物は揃っているか確認し、当日になって焦らなくてもいいように準備しておきましょう。
着用日の1~2日前になったら着物ハンガーに掛け、風通しの良い場所に吊し、織りジワや防虫剤の匂いをとりましょう。
着物は着たらお手入れが基本です
お着物は1回でも着られたらクリーニングに出していただくことが好ましい、デリケートなものです。一見目には見えなくても、帯の下は汗が付きやすい箇所です。当分着る予定がない場合は、そのままにしておくと汗などが黄色く変色してしまうので、目立つシミがなくても、必ずクリーニングをしましょう。
着物を脱いだ直後にすること
着物を脱いだらまず、きものハンガーに掛けて下さい。洋服のハンガーは、衿の形をくずし、肩の所にシワをつくってしまいますので、袖まで通るきものハンガーを使います。着物の縫い目を真っ直ぐにして掛けます。縫い目がゆがむと、型崩れやタルミの出来る原因を作るのです。
あやまって着物を汚してしまったらときは
つい飲み物などをこぼして汚してしまったら、あわてずにまずは乾いたハンカチやタオルで吸い取りましょう。
絶対にこすったり、濡れ布巾で拭き取ろうしたりしないよう注意してください。生地が縮んだり、絞りが伸びたり、シミがかえって広がる場合や、色泣きすることもあります。
水気を取って乾いたら、シミが付いていないように見えても、すぐにお手入れに出してください。
時間がたってからだと変色したり、放置すると深部まで汚れが入り込んで、シミが取れにくくなります。
墨・マジック・インク・ボールペンの筆記具の汚れと口紅など化粧品の油汚れは水で触ると落ちなくなる場合もあるので、下手に触らずプロにまかせましょう。
年に1・2回は虫干しを
着物の大敵は湿気です。
最低1年に1回、さわやかな晴れの日に、直射日光の当たらない風通しの良い部屋にタンスから出し、たとう紙を開いて空気を入れ替えます。たとう紙も湿気を吸うため、必ず一緒に出して風を通します。