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夏から秋へ。季節の変わり目に知っておきたい着物の豆知識【前編】

厳しい残暑から、少しずつ秋の気配を感じる季節の変わり目。
着物の世界でも、夏物から秋の装いへとシフトしていく大切な時期です。
今回は、夏から秋にかけて着物を美しく楽しむための「豆知識」を厳選してご紹介します。

 

色合いで秋を先取りする単衣の着物

 

【豆知識 前編】季節の移ろいを楽しむ着物のルール

1. カレンダーより「気温」を重視する現代のルール
昔は「9月になったら単衣(裏地のない着物)へ衣替え」が絶対のルールでした。しかし近年は9月でも厳しい残暑が続きます。現代では無理をせず「気温25度以上なら夏物・薄物、25度を下回れば単衣」というように、体感温度に合わせて臨機応変に衣替えをするのが一般的になりつつあります。

2. 「色柄」で秋を先取りする
気温が高く夏生地の着物を着る場合でも、色や柄で秋を演出するのが着物ならではの粋な楽しみ方です。例えば、深い茶色やモスグリーンなどの落ち着いた色合いを選んだり、桔梗(ききょう)や萩(はぎ)、トンボなどの秋のモチーフを取り入れるだけで、ぐっと季節感が出ます。

3. 小物の衣替えは「少し早め」が正解
着物本体よりも先に、帯揚げや帯締め、半衿といった「小物」から秋物にシフトしていくのが上級者のテクニックです。9月に入ったら、夏用の透け感のある小物から、こっくりとした秋色のちりめん素材などに変えるだけで、コーディネート全体が引き締まります。

 

▶▶後編に続く